『ダイアローグ』報告 -千葉県印旛郡市養護教諭会保健研修会 石川さんと本田-

早々と梅雨があけ真夏のような6月28日、千葉県印旛郡市養護教諭会保健研修会(成田国際文化会館大ホール)において、『ダイアローグ』について会員の石川さんと本田でお話しさせていただきましたのでその様子をお伝えさせていただきます。

冒頭、「今日、はじめて『ダイアローグ』という言葉を聞くかた?」と尋ねたところ、会場のほぼすべての人の手が上がりました。思わず二人で顔を見合わせてしまいました。
そして我々が『ダイアローグ』に傾倒していく過程を対話をしながら紹介しました。石川さんは医療の領域、本田は組織開発の領域が出発点ですが、共通しているのはそこにはいつも人がいるということに気づくことになりました。

はじめは、事前の情報提供はなく【「聞く」と「話す」を分ける】のペアワーク。
「聞き手」と「話し手」を明確に分けるというシンプルなルールだけですが実際にやってみると難しさを感じているようで、話している人はただ聞き続けてもらうことに居心地の悪さを感じたり、聞いている人はは思わず口をはさんでしまったりと、いつもの会話との違いを感じながら「聞く」と「話す」を分けることがダイアローグのひとつのポイントになることを体験してしていただきました。

つづいて、北欧視察で得た知見、さまざまなダイアローグの種類、千葉県内の学校で課題解決に応用された事例の紹介を行いました。
これらも情報提供の後には、ペアで感想を共有しながらすすめました。

その後、安全で安心して対話する場の概念として「ダイアロジカル・スペース」を、最後には対話への誘いとして自分の心配ごとを伝える「オスロ・モデル」を紹介しました。
我々からの情報提供とペアでの対話を繰り返しながら、あっという間に時間は過ぎていきました。時間の経過とともにみなさんの微笑みが増していくのをマスク越しでも見て取れました。

質疑応答の時間では、最初は「対話」がどういうものかからかなかったが、「聞く」ことに徹することや「自分の心配事」として伝えていく方法を聞いたり、対等な立場でお互いに話す私たち二人のやり取りを見て、「ああ、そういうことか!」とイメージできたように思うとのコメントがあり、胸が熱くなりました。

最後に、
一人ひとりが自分自身の心配ごとを声にすることが対話のスタートとなるのでしょう。
今回が苗床となり、新たな取り組みが芽吹くことを願っています。

おって、アンケート結果も紹介していきたいと思います。

2022年7月8日
理事 本田 忠行